素人が格闘技を語りたい

主にMMA、たまにプロレス、キックボクシング

打撃か柔術か

こんにちは。

 

今回はMMAにおけるファイトスタイルについて語りたいと思います。

 

多くのMMAファイターは、いきなりMMAを始めたのではなく、何かしらの競技からMMAに転向してきました。

 

例えば、レスリングキックボクシングなど様々です。

 

そしてそのバックボーンがMMAの試合で大きな武器となり、ファイトスタイルを形づくります。

 

そこで今回語る内容は、最近勢いのある2つのファイトスタイルについてです。

 

タイトルにあるように「打撃」「柔術」です。

 

UFC男子パウンドフォーパウンドランキングトップ10のファイターにおいて6人は打撃、3人はレスリング、1人が柔術というファイトスタイルになっています。

 

Bellatorの男子各階級チャンピオンのバックボーンは、2人が打撃、2人がサンボ、2人が柔術、1人がレスリングです。

 

他団体は少し地域性があるため省略します。

 

しかし、どの団体もボクシングやキックボクシングなどの打撃系、柔術、レスリングなどに分かれます。

 

どのファイトスタイルも強く、決して1番強いファイトスタイルがあるわけではありません。

 

どのファイトスタイルも、長所・短所があり、試合でその長所を最大限に生かし、短所を攻めさせなかったファイターが勝ちます。

 

そして最近特に勢いがあると感じるのが、柔術を生かしたファイトスタイルです。

 

そう感じた理由は、柔術をバックボーンにしているチャールズ・オリベイラがUFC新ライト級チャンピオンになったためです。

 

ライト級は全階級の中で一番層が厚い階級であり、数々の強者がいる中で、オリベイラが頂点を獲りました。

 

オリベイラは異常な極めのカで、数々のハードパンチャーを締め落としてきました。

 

特に最近は、UFC1の変人トニー・ファーガソンと元Bellatorライト級チャンピオンのマイケル・チャンドラーに、一本勝ちではありませんが勝利しています。

 

ファーガソンに関して1R終了間際に極めることができましたが、痛みが快感の変人ファーガソンはタップしませんでした。

 

また、チャンドラーも危ない場面がありました。

 

前ライト級チャンピオンでMMA戦績無敗のまま引退したハビブ・ヌルマゴメドフにも勝利するのではないかと言われています。

 

今後もライト級チャンピオンとして君臨し続けるのではないでしょうか。

 

Bellatorフェザー級、ライト級チャンピオンのパトリシオ・フレイレも柔術が得意で一本勝ちが多いファイターです。

 

チャンドラーを一発で仕留めるパンチ力がありながら、柔術の力があるフレイレは無敵じゃないかと思ってしまいます。

 

先日負けてしまいましたが。

 

個人的に思うことは、柔術のファイターは他のファイターより試合の流れを一気に変えられるカがあるということです。

 

もちろん打撃が強いファイターも一発で試合の流れを変える力がありますが、レベルの高いファイターになってくると、その可能性は少なくなります。

 

柔術のファイターは、もしダウンをしても下からの三角などで勝利することができます。

 

そして、それを恐れて対戦相手は、それ以上攻めにいくことができません。

 

柔術のファイターに勝利するためには、柔術の展開で負けずに、スタンドで圧倒することが求められます。

 

そこそこの柔術のレベルであれば対応できるファイターは多くいますが、オリベイラや、Rizinライト級チャンピオンのホベルト・サトシ・ソウザなどの異常な極めの強さのファイターには、勝ち方がかなり少なくなってきます。

 

ここまでの内容だと柔術のファイターの方が優れていると聞こえるかもしれませんが、決して打撃のファイターの方が劣っているとは思いません。

 

実際にUFCのパウンドフォーパウンドランキングトップ10は打撃のファイターが多いです。

 

そもそも打撃のファイターの分母数が多いという理由もあると思いますが、人気・実力ともに常にトップにいるのは打撃のファイターです。

 

火の玉ボーイ、五味隆典の「判定ダメだよ。KOじゃなきゃ。」の言葉があるように、盛り上がる試合をするのは打撃のファイターです。

 

格闘技はエンターテイメントであり、スポーツではないと考えます。

 

一番強いヤツより、一番客を集められるヤツが正義と言っても過言ではありません。

 

その点においては打撃ベースのファイターの方が、業界において価値が大きいかもしれません。

 

結論としては、どのファイトスタイルも魅力的で、有利不利はないということです。

 

どのファイトスタイルでも自分のバックボーンの長所を最大限活用したファイターが試合に勝利します。

 

今後もトップファイターのファイトスタイルに偏ることはなく、柔術・レスリング・空手など様々なファイトスタイルのファイターがトップに位置するでしょう。

 

個人的に柔術空手柔道など日本の国技がバックボーンになっていることが嬉しいです。

 

最近サンボのファイターが多くなっているため、危機感を感じていますが、柔術などのファイターには頑張ってほしいです。

 

終わります。