UFC264 試合前予想
こんにちは。
今回は日本時間7月11日に行われるUFC264について語りたいと思います。
今回注目している試合はメインイベントのライト級マッチとセミメインのウェルター級マッチです。
まずはメインイベントのライト級マッチ、ダスティン・ポイエーVSコナー・マクレガーから語ります。
あのマクレガーが帰ってきました!
今年の1月に行われたUFC257でマクレガーとポイエーが二回目の試合をしましたが、あの時のマクレガーは私の知っているマクレガーではありませんでした。
あの時はポイエーに対して、とてもフレンドリーにふるまい、ポイエーがプロデュースするホットソースを受け取るなど、今までにはないマクレガーの言動がありました。
マクレガーにも子供ができ、いつまでもノートリアス(悪名高い)ではいられないんだと思いましたが、先日行われた会見で皆が大好きなマクレガーに戻ってくれました。
会貝の机に置かれていたホットソースを観客に投げつけ、フェイストゥーフェイスの際は、ポイエーに蹴りを入れます。
私はこれを見た時に、やっとマクレガーが帰ってきたと思いました。ポイエーとの二回目の対戦はなかったようなものです。
そして今回がポイエーとマクレガーは三度目の戦いになります。一回目の対戦はマクレガー、二回目の対戦はポイエーが勝利しました。
今回の試合はダイレクトリマッチという形になります。
個人的に三回目の対戦はあまり望んでいませんでしたが、二回目の対戦後、だいぶ早く三回目の対戦が決定しました。
これまでの試合を振り返ると、一回目の対戦はマクレガーが1RTKO勝ち、二回目の対戦はポイエーの2RTKO勝ちと、お互いに打撃でフィニッシュしています。
マクレガーは打撃のパンチ力やスピードが魅力で、ポイエーはボクシング技術やグラウンド能力も高く何でもできるファイターです。
そんな両者の予想される試合展開は以下の通りです。
- マクレガーの3RTK0勝ち
- ポイエーの判定勝ち
- ポイエーの4R一本勝ち
この中でもマクレガーが3RでTKO勝ちする可能性が高いと思います。
一度負けたマクレガーはかなり強いと思います。
マクレガーはスーパースターです。2020年、アスリートで一番稼ぎました。そんなマクレガーが同じ相手に二度負けるとは思いません。
実際に前回はカーフキックで負けたようなものです。カーフキックに対して全く対処せず、1Rから効かされ、パンチももらっていました。
カーフキックで負けてしまった後、マクレガーはSNSで、カーフキックに対する対処の動画を載せていました。
わざとらしいというか、大げさな対処の方法でしたが、おそらくポイエーに対して、カーフキックはもう通用しないぞ、とアピールしたかったのでしょう。
今回の試合、マクレガーにカーフキックが通用しないとは思いませんが、それなりに対応してくると思います。
したがって、ポイエーはマクレガーに対してまた違う作戦で挑まなければなりません。
スタンドに関してはマクレガーに分があると思いますが、グラウンドではポイエーに分があると思います。
そうすると、ポイエーの勝つパターンは自然と少なくなってきます。
もちろんポイエーのスタンドが弱点と言っている訳ではありませんが、マクレガーと比較すると劣っているように感じます。
序盤からマクレガーがスタンドで圧倒し、ポイエーがマクレガーの打撃に対して苦戦するようなら、3RでTKO勝利すると考えます。
とにかく、マクレガーは序盤の猛攻が一番の脅威です。反対に言えば、序盤さえ注意すればポイエーに勝機アリです。
この点は2回目の対戦時にも語っていましたが、やはり今回もキーポイントの1つになると予想します。
ポイエーがマクレガーの序盤の猛攻に耐えることができれば、中盤以降グラウンドでマクレガーをコントロールし判定で勝利すると思います。
また前回の試合同様、ポイエーがマクレガーに対して、何かしら突破口を見つけ、早い段階でフィニッシュすることも考えられます。
ゲームプランとしてはポイエーの方が多く引き出しがあると思いますが、仕留めるカはマクレガーの方が上であると思います。
今回の試合、私の予想通りマクレガーが勝利すれば、タイトルマッチへの挑戦が近づくと思います。
反対にポイエーが勝利すると、ポイエーは確実にタイトルマッチの挑戦権を得ます。
ライト級ランキング2位のジャスティン・ゲイジー、元ライト級チャンピオンのエディ・アルバレスにも勝利し、タイトルマッチにふさわしいファイターです。
先日チャールズ・オリベイラがマイケル・チャンドラーを下し、ライト級チャンピオンになりました。
前チャンピオンのハビブ・ヌルマゴメドフほど手強い相手ではないため、ポイエーがマクレガーに勝利後、その勢いのままライト級チャンピオンになるかもしれません。
それぐらい今回の戦いはトップレベルの戦いです。今後のライト級戦線において重要な試合で見逃せません。
とにかく、今回のマクレガーはかなり強いと思います。
次はセミメインのウェルター級マッチ、ギルバート・バーンズVSスティーブン・トンプソンです。
ウェルター級ランキング2位と4位の戦いで、柔術VS空手のファイトスタイルの構図になります。
しかしお互い何でもできるファイターで、あくまでもバックボーンの話です。
バーンズは前戦でタイトルマッチに挑戦し、チームメイトのウェルター級チャンピオン、カマル・ウスマンに敗戦し、今回の試合は復帰戦になります。
対するトンプソンは現在連勝中でタイトルマッチに挑戦するために今回は落とせない試合です。
また、ウスマンがまだ戦っていないウェルター級のトッフファイターはトンプソンぐらいです。
個人的にトンプソンならウスマンを倒せるのではと思っていますが、その話は置いときます。
今回予想される試合展開は以下の通りです。
- バーンズの判定勝ち。
- バーンズの3R一本勝ち。
- トンプソンの判定勝ち。
- トンプソンの3RTKO勝ち。
この中でも、トンプソンが判定勝利する可能性が高いと思います。
バーンズはトンプソンのファイトスタイルが苦手だと思います。
そのため、序盤からトンプソンが多く打撃を当て、判定で勝利するのではないかと思います。
前述したように、トンプソンは空手仕込みの打撃が特徴で、飛び込むようにパンチを打ちます。
したがって、トンプソンの距離は他のファイターに比べると遠いです。
タックルや組み付いてからグラウンドに持っていきたいバーンズにとって非常にやりにくいと思います。
今回の試合は3Rであるため、トンプソンを攻略できずにバーンズが負けてしまう気がします。
また、後半のラウンドでトンプソンの空手のキックがヒットし、TKO勝利することも考えられます。
反対に、バーンズが勝つ場合も判定決着だと思います。
柔術が得意なバーンズですが、打撃のパンチ力も魅力的で、派手なKOが多いファイターです。
トンプソンが、バーンズのテイクダウンに対して、意識し過ぎてパンチをもらってしまうかもしれません。
そして、グラウンドでトンプソンをコントロールし、勝利するのではないかと思います。
また、終盤にバーンズが得意な柔術で一本を取るかもしれません。
ファイトスタイルが違う両者だからこそ、様々な試合展開が考えられ、メインイベントと同じぐらい楽しみな試合です。
トンプソンが勝利すれば一気にタイトルマッチをする可能性があります。
バーンズは前回ウスマンに負けているため、トンプソンに勝利しても、すぐにタイトルマッチの挑戦はできないかもしれません。その場合は、ウェルター級ランキング1位のコルビー・コヴィントンなどのファイターと戦うかもしれません。
いずれにしても、本当にそろそろウスマンの一強体制を打ち崩してほしいです。
先日引退宣言をしたカ厶ザット・チマエフが復帰するという情報があります。今後、ウェルター級の台風の目になるかもしれません。
さらに先日行われたUFC263でウェルター級ランキング3位のレオン・エドワーズを仕留めかけたネイト・ディアスもSNS上でウスマンとバチバチしていました。
ウェルター級も盛り上がってきました。
終わります。