素人が格闘技を語りたい

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UFC266 感想戦

こんにちは。

 

遅くなりましたが、今回は日本時間9月26日に行われたUFC266について語りたいと思います。

 

今回注目していた試合はメインイベントのフェザー級タイトルマッチ、アレクサンダー・ヴォルカノフスキVSブライアン・オルテガとミドル級マッチ、ニック・ディアスVSロビー・ローラーです。

 

試合前の予想などは下の記事で語っています。

www.kimurarock.com

 

まずはメインイベントのフェザー級タイトルマッチから語ります。

 

この試合はチャンピオン、ヴォルカノフスキの二度目のタイトル防衛戦でした。

 

打撃・レスリングが得意なヴォルカノフスキと打撃・柔術が得意なオルテガという、とてもエキサイティングな試合展開が考えられる両者でした。

 

どちらにも勝つ可能性がある中で、私はヴォルカノフスキが判定で勝利すると予想していました。

 

挑戦者オルテガは入場から会場を盛り上げます。

 

電子機器がついているようなマスクをオルテガだけでなく、セコンドもかぶって入場してきました。

 

UFCファイターの入場と言えば、ミドル級チャンピオンのイスラエル・アデサニヤが毎回ユニークな入場をしますが、今回のオルテガは最高にクールでした。

 

UFC1のモテ男は違います。

 

試合が始まると、ヴォルカノフスキがローキックを多用し、プレッシャーをかけ続け、試合を組み立てていきます。

 

試合前の予想で私は、オルテガのサウスポースタイルに苦戦するのではと語っていましたが、オルテガは主にオーソドックススタイルで戦います。

 

序盤からスタンドではヴォルカノフスキが多くパンチを当てるなど、試合を有利に進めます。

 

オルテガもいくつかパンチをヒットさせるなど、序盤から打撃戦を繰り広げます。

 

そして3Rから試合が動き始めます。

 

ヴォルカノフスキが1Rからオルテガに蹴り続けたローキックが効き始め、カウンターのパンチもクリーンヒットし、オルテガのテイクダウンも防ぎ、徐々に試合がヴォルカノフスキに傾いてきたその時、オルテガの左ストレートに体勢を崩したヴォルカノフスキがピンチに陥ります。

 

オルテガはヴォルカノフスキが倒れたのを見るとすぐにギロチンチョークの体勢に入ります。

 

かなりきれいに入り、ヴォルカノフスキは苦しい表情を見せながら、ジタバタと体を動かし何とか回避します。

 

しかし、そのままマウントを取ったオルテガが、今度はアナコンダチョークを狙います。

 

これも回避したヴォルカノフスキが逆に上になり、パウンドのパンチを打ちます。

 

出血が見えるオルテガですが、再び柔術で形勢を逆転します。

 

ヴォルカノフスキのパウンドの勢いがなくなった時に、三角締めの体勢に入ります。

 

これもきれいに入っているように見えましたが、また回避し、ヴォルカノフスキが上になります。

 

その後もパウンドのパンチでオルテガを圧倒し、ヴォルカノフスキは仕留めにいきますが、3Rが終了します。

 

打撃をかなりもらったオルテガは、意識が朦朧としながらも4Rを迎えます。

 

この時には会場は大盛り上がりで、オルテガを後押しします。

 

4Rには、オルテガがテイクダウンを取り、ギロチンチョークの体勢に入ります。しかし、これも極まらず、ヴォルカノフスキが有利な体勢になります。

 

その後もヴォルカノフスキがオルテガを圧倒する展開が続きます。

 

最終ラウンドはオルテガもいくつか良いパンチをヒットさせますが、形勢を逆転するほどの攻撃ができずに、試合は終了し、ヴォルカノフスキが判定で勝利しました。

 

現時点で、この試合は個人的にFight of the yearです。最高にエキサイトしたファイトでした。

 

また今回の試合でヴォルカノフスキの強さを再認識しました。判定勝利が多いため、強さが分かりづらかったですが、今回の試合を見て、弱点が見当たらないファイターだと感じました。

 

スタンドでは、オルテガより多く打撃を当て、オルテガの得意な柔術に対応し、5分5R攻め続ける体力などの能力は、一つ上の階級であるライト級でもトップ戦線に食い込めるのではと考えてしまいます。

 

一方、オルテガはUFCでもトップのメインイベンターだなと感じました。

 

UFC231で、当時チャンピオンのマックス・ホロウェイとの対戦の時も記憶に残るファイトをし、UFCでのチャンピオン経験が無いにも関わらず人気ファイターの一人であり、今回の試合でさらに評価が上がったと思います。

 

もう一度這い上がりタイトルに挑戦してほしいです。

 

次期フェザー級のタイトルマッチにふさわしいファイターはホロウェイだと思っていましたが、ホロウェイは11月にフェザー級ランキング3位のヤイール・ロドリゲスとの対戦が決定しました。

 

この試合の勝者が次期挑戦者かなと思います。

 

次はミドル級マッチです。

 

約6年振りに試合をするニックと元ウェルター級チャンピオンのローラーとの戦いです。

 

この両者は以前一度対戦したことがあり、その際はニックが2RKO勝ちしていました。

 

長い間試合をしていなかったニックがどれぐらい動けるのか、という点が疑問でしたが、とにかくニックが帰ってくるということだけを楽しみにしていました。

 

長い間試合をしていなかったため、オクタゴンに入る前のニックはスムーズにボディチェックが進みません。

 

しかし表情はリラックスしており、試合への期待は高まるばかりです。

 

1R開始直後、ニックがバックスピニングキックを出します。

 

この時のニックの動きですべてを察しました。

 

やはり約6年も試合をしていないと、もう第一線では戦えないのでしょう。

 

序盤はニックが押しているように見える場面もありましたが、ローラーも返します。

 

その後ニックは徐々にダメージが蓄積していきます。

 

いくつかニックはボディに良いパンチをヒットさせていましたが、やはりローラーの方が試合を有利に進め3RTKO勝ちでローラーが勝利しました。

 

UFCファイターはこの試合を好意的に見ていましたが、私にとっては少し期待外れでした。

 

おそらくニックはもうUFCで試合をすることはないでしょう。

 

しかし試合前のワクワクは楽しめたので良かったです。

 

UFC266のセミメインイベント、女子フライ級タイトルマッチが行われ、チャンピオンのヴァレンティーナ・シェフチェンコが防衛しました。

 

来月のUFC267ライトヘビー級とバンダム級のタイトルマッチが行われます。展開予想はまた語ります。

 

終わります。

 

 

 

UFC266 試合前予想

こんにちは。

 

今回は日本時間9月25日に行われるUFC266について語りたいと思います。

 

UFC266はいつも以上に豪華な対戦カードになっております。

 

その中でも今回注目している試合はメインイベントのフェザー級タイトルマッチとその前の前のミドル級マッチです。

 

まずはメインイベントのフェザー級タイトルマッチ、アレクサンダー・ヴォルカノフスキVSブライアン・オルテガです。

 

チャンピオン、ヴォルカノフスキの二度目の防衛戦になります。

 

この組み合わせはUFC260で一度組まれましたが、ヴォルカノフスキのコロナ陽性反応により流れており、今回再び組まれました。

 

また、この両者は現在TUFシリーズのコーチをしています。

 

ヴォルカノフスキはフェザー級の絶対王者として君臨していた、マックス・ホロウェイに二度勝利し、UFCでは無敗のファイターです。

 

レスリングをバックボーンに、打撃を混ぜながら戦うファイターで、これといった魅力はありませんが強いファイターです。

 

対するオルテガは永くフェザー級のトップにいるファイターで、何でもできるファイターです。

 

その中でも柔術が強い印象があります。

 

そんな両者の予想される試合展開は以下の通りです。

  • ヴォルカノフスキの判定勝ち
  • ヴォルカノフスキの5RTKO勝ち
  • オルテガの判定勝ち
  • オルテガの4R一本勝ち
  • オルテガの3RTKO勝ち

この中でもヴォルカノフスキが判定で勝利する可能性が高いと思います。

 

ホロウェイのボクシング能力に二回も、そして5分5Rついていったヴォルカノフスキの実力はオルテガに勝ると考えます。

 

オルテガもボクシングが得意ですが、ヴォルカノフスキが押されることはないかなと思います。

 

また、ヴォルカノフスキの得意なレスリングを駆使して、オルテガをコントロールし勝利するのではないかと思います。

 

オルテガは柔術が得意であるため、寝技の展開になるとヴォルカノフスキは危険ですが、極めの対応は万全だと思います。

 

ヴォルカノフスキの打撃が序盤から当たると、試合終盤にフィニッシュすることも考えられます。

 

しかし、ヴォルカノフスキに一つ懸念点があります。

 

それはオルテガがサウスポーだということです。

 

UFCでは、ヴォルカノフスキはサウスポーを相手に戦ったことが一度しかなく、それはUFCデビュー戦の粕谷優介戦だけです。

 

また、その試合ではサウスポーが苦手なのではと思わせるような場面もありました。

 

 そのため、オルテガはヴォルカノフスキにとってかなり危険な相手かもしれません。

 

そこでオルテガが勝つ場合としては序盤から打撃をヒットさせ、3Rあたりでフィニッシュすると予想します。

 

ヴォルカノフスキは体力があり、打たれ強いですが、オルテガがTKOしてしまうことがあると思います。

 

また、前述したようにオルテガは柔術が得意であるため、中盤以降寝技の展開になった時に一本を取る可能性もあります。

 

ヴォルカノフスキはレスリングが強みですが、柔術が得意なオルテガに対して安易にテイクダウンを取りに行くことは危険です。

 

試合終盤、苦し紛れにヴォルカノフスキがテイクダウンを狙いにいったところを、ギロチンチョークで仕留めてしまう可能性はかなり高いと思います。

 

ファイトスタイル的に、オルテガの方が有利なのではと感じています。

 

両者MMA戦績で一敗しかしておらず、なかなか負ける姿ができませんが、今回は判定ではなくフィニッシュがあるのではないかと予想しています。

 

ヴォルカノフスキが勝利した場合は、フェザー級で頭一つ抜けた状態になります。

 

フェザー級において私が感じるトップファイターは、ヴォルカノフスキ、オルテガとランキング1位のホロウェイの三人です。

 

他のファイターはこの三人より、少しレベルが違うかなと思います。

 

今回の試合は今後のフェザー級のタイトル戦線において重要な試合になりそうです。

 

次はミドル級マッチ、ニック・ディアスVSロビー・ローラーです。

 

ニックが約6年振りに試合をします。

 

一年ほど前からニックが試合をするという情報がありながらも、なかなか信憑性の高い情報がなく、本当に試合をするのか分からない状況が長く続きました。

 

そのようなこともあり、下の記事でニック・ディアスが試合をするのか、という内容を語りました。

www.kimurarock.com

 

2021年は見られないと思っていたところ、この試合が決まりました。

 

この両者はUFC47で一度対戦しており、その時はニックがKO勝ちをしています。

 

前述したようにニックは長い間試合から離れていますが、ローラーは比較的コンスタントに試合をしています。

 

そのため、試合勘に関してはローラーの方が有利ですが、その他の面ではどちらが有利か全く想像がつきません。

 

ニックが約6年という期間試合をしていないということが、どれほど強さに影響してくるのか分かりません。

 

そこで今回は詳しく展開予想はしません。

 

とにかくニックが試合をするということを楽しみたいと思います。

 

ニックがトレーニングを続けていることはSNSで確認できているため、以前と変わらない強さで一本又はKOするかもしれません。

 

私だけでなく、UFCファイターもこの試合を楽しみしており、かなり注目度が高い試合になっています。

 

UFC266では前述したように豪華な対戦カードが並んでいます。

 

セミメインでは女子フライ級タイトルマッチ、ヴァレンティーナ・シェフチェンコVSローレン・マーフィーが行われます。

 

その他にもヘビー級マッチ、カーティス・ブレイズVSジャルジーニョ・ホーゼンストライクや女子フライ級マッチ、ジェシカ・アンドラージVSシンシア・カルビーロが行われます。

 

さらには、プレリムでマルロン・モラエスダン・フッカーが試合をします。

 

見逃せません。終わります。

Rizin30 感想戦

こんにちは。

 

今回は9月19日に行われたRizin30について語りたいと思います。

 

今回注目していた試合はバンダム級マッチ、扇久保博正VS大塚隆史とライト級マッチ、武田光司VS矢地祐介です。

 

試合前の予想などは下の記事で語っています。

www.kimurarock.com

 

まずはバンダム級マッチから語ります。

 

Rizin30ではバンダム級GPの二回戦が四試合行われ、扇久保VS大塚の試合はその試合の一つになります。

 

下馬評では扇久保有利の声が多く、私自身も判定で扇久保が勝利すると予想していました。

 

それでも決して大きな差があるわけではなく、どちらが勝ってもおかしくない試合でした。

 

この試合が終わって一番初めに感じたことは、意外に見合う展開が多かったなということです。

 

扇久保より大塚の方が慎重な戦い方で、手数も少なかったように感じます。

 

それでも1Rにはパンチをヒットさせ、扇久保が少し効いてしまう場面がありました。

 

また、3Rにはテイクダウンもとり、予想以上に大塚が善戦をしていたと思います。

 

実際に試合終了直後は、判定結果に自信があるような表情が見られました。

 

しかし、扇久保の方が打撃を多く当て、スタンドでは有利に試合を進め、判定で扇久保が勝利しました。

 

この試合以外のバンダム級GP二回戦の試合も、接戦の試合が多く、次の準決勝・決勝が楽しみです。

 

優勝候補の朝倉海井上直樹も、今回の試合はかなり苦戦しており、負ける姿が想像できなかった両者でしたが、意外にも優勝するファイターは分からなくなってきました。

 

次の対戦の組み合わせがどのように決まるのか分かりませんが、朝倉VS瀧澤謙太と扇久保VS井上がいいのではないでしょうか。

 

Rizin運営側としても視聴率を取るために、朝倉と井上は準決勝で戦わせないと考えます。

 

次はライト級マッチ、武田VS矢地です。

 

新型コロナウイルス感染拡大によって外国人選手が入ってこれない今、この試合はタイトル挑戦をかけた大きな試合でした。

 

武田はRizinで勝利を重ね、個人的に一番タイトル挑戦に近いファイターだと思っていて、反対に矢地はタイトル挑戦にはまだ遠いと思っていました。

 

そのため今回の試合は武田の判定勝ちと予想していました。

 

しかし、試合は矢地が終始試合を有利に進め判定で勝利しました。

 

1R開始直後、飛び膝蹴りをヒットさせます。

 

武田は急所は外れますが、心理的にもだいぶ効いたのではないかと思います。

 

それでも武田は冷静にその後の展開に対応し、ジャーマンスープレックスからグラウンドの展開になり、アームロックを狙います。

 

だいぶ極まっているように見えましたが、矢地はタップしません。

 

そして、洗濯ばさみのように絞めにいきましたが、極まることもなくスタンドの展開に戻ります。

 

その後は武田が打撃を打ちながら前進しコーナーに追い込んだところで組み付き、レスリングの展開になるというパターンが繰り返されます。

 

その展開から武田はテイクダウンを狙いますが、なかなか倒せず、反対に矢地が膝蹴りなどでいくつか有効打をヒットさせます。 

 

そして武田は矢地に対して有効な攻撃ができずに、試合が終わってしまいました。

 

ダメージなどで判定のポイントがつくRizinルールであるため、武田にポイントがつかず、ダメージを与えていた矢地が勝ったという印象です。

 

矢地は今回の試合に勝利したことでタイトルマッチがかなり近づきました。というかほぼ確定でしょう。

 

大晦日はバンダム級GP、ライト級タイトルマッチ、フェザー級タイトルマッチ、朝倉未来で視聴率を取りに行くと思います。

 

負けてしまった武田はあと一歩のところでコケてしまいました。

 

もう少しきれいな戦い方をしてもよかったかなと思います。

 

打撃を混ぜながらテイクダウンを狙う所も見たかったです。

 

またタイトル挑戦に向けて頑張ってほしいです。

 

終わります。

Rizin30 試合前予想

こんにちは。

 

今回は9月19日に行われるRizin30について語りたいと思います。

 

Rizin29以来、約3か月ぶりの大会になります。

 

バンダム級GPの二回戦に加え、元K-1ファイターのMMAデビュー、元UFCファイター同士の戦いなど興味深い試合が目白押しです。

 

その中でも、今回注目している試合はバンダム級GP二回戦の一つ、扇久保博正VS大塚隆史とライト級マッチ、武田光司VS矢地祐介です。

 

まずはバンダム級マッチ、扇久保VS大塚から語ります。

 

この試合は百戦錬磨のベテラン対決になります。

 

この試合で派手な試合は見れないかもしれませんが、かなりレベルの高い攻防が見られると思います。

 

扇久保は修斗元フライ・バンダム級チャンピオンで、レスリングが得意なファイターです。

 

打撃をもらいながらも、自分の打撃を当て、タイミング良くテイクダウンをとり、試合を完全にコントロールします。

 

そのため判定勝利が多いファイターです。

 

対する大塚はDEEP元バンダム・フェザー級チャンピオンで、扇久保同様レスリングが得意なファイターです。

 

 扇久保に比べると、大塚の方が打撃スタイルのファイターという印象があります。

 

そんな両者の予想される試合展開は以下の通りです。

  • 扇久保の判定勝ち
  • 扇久保の3RTKO勝ち
  • 大塚の判定勝ち
  • 大塚の1RTKO勝ち

この中でも扇久保が判定で勝利する可能性が高いと思います。

 

レスリングが得意な両者ですが、今回の試合は壮絶な打ち合いが見られるのではないかと思っています。

 

両者レスリングが得意だからこそ、レスリングの展開ではなく打撃の展開になると予想します。

 

そして、お互い打ち合いを好むファイターであるため、ベテラン同士の意地の打ち合いが見られると期待しています。

 

実際に扇久保はRizin20において、パンクラス元バンダム級チャンピオンの石渡伸太朗と壮絶な打ち合いを繰り広げました。

 

 同様に大塚もいくつもの打ち合いの中でダウンを奪うパンチをヒットさせてきました。

 

打ち合いになった場合、お互い有効打は当てると思いますが、打たれ強さの面やヒット数で扇久保が大塚を上回るのではないかと思います。

 

寝技の展開になることもあると思いますが、動きのない展開が続く可能性が高いです。

 

他のバンダム級GP二回戦の試合は、殺傷能力の高いファイターが多く、早めの決着が予想されますが、この試合は泥臭い試合が行われるのではないかと思います。

 

扇久保も大塚もMMAの中ではベテランの域にいます。

 

タイトル戦線に食い込むためには今回の試合、また今回のGPは落とせません。

 

勝てずとも大きなインパクトを残す必要があります。

 

そのような背景もあり、この両者の今回の試合に懸ける思いは大きいと思います。だからこそエキサイティングな試合も期待できます。

 

本人達も発言していまいたが、塩と塩の試合は糖になると思います。

 

次はライト級マッチ、武田VS矢地です。

 

6月に行われたRizin28でライト級チャンピオンが誕生し、今後一層盛り上がりが期待できる階級の、タイトル挑戦をかけた試合になります。

 

今回の試合が決まった際、矢地は本当に恵まれてるなと思ってしまいました。

 

矢地は先日修斗ライト級チャンピオンの川名雄生に勝利し、連敗を止めたばかりです。

 

個人的にこれからまた一つずつ階段を上ってタイトル挑戦と思っていましたが、一気にタイトルが目の前にあります。

 

外国人選手の出場が難しい今、武田に勝利した場合、ライト級チャンピオンのホベルト・サトシ・ソウザとタイトルマッチが行われる可能性が高いです。

 

矢地はRizin22でサトシと対戦し、1Rで何もできずに敗戦しており、もう一度戦った時に、サトシに勝てる可能性があるとしても低いと思います。

 

対する武田は現在4連勝中で、修斗ライト級チャンピオンの川名とパンクラスライト級チャンピオンの久米鷹介に勝利しており、個人的にタイトル挑戦に今一番近いファイターだと思っています。

 

武田はレスリングが得意で、打撃でも勝負ができるファイターです。

 

対する矢地もレスリングが得意なファイターです。

 

そんな両者の予想される試合展開は以下の通りです。

  • 武田の判定勝ち
  • 矢地の判定勝ち

 

この中でも武田が判定で勝利する可能性が高く、どのような展開になってもどちらかがフィニッシュする可能性は低いでしょう。

 

スタンドでもグラウンドでも武田が常に有利に試合を進めると予想します。

 

両者にそこまで差はないと思いますが、どのような試合になっても武田に分があるのではないかと思います。

 

武田が判定で勝利するパターンとしては、序盤はスタンドで勝負し、要所でテイクダウンを奪い、最後まで矢地が武田を圧倒する場面は無く、判定で勝利するのではないかと思います。

 

決して武田の打撃が上手いとは思いませんが、いくつか有効打をヒットさせると思います。

 

川名と戦う前の矢地ならば武田が勝つ可能性は非常に高かったですが、川名戦の矢地は少し強くなっているような気がしました。

 

矢地はローキックやハイキックから入るイメージが強かったですが、前回の川名戦ではパンチを多く打ち、これまでに比べると積極的な姿勢がありました。

 

そのため、今回も武田に対してパンチを積極的に打ち、ヒットし続ければ、打撃で試合を有利に進め判定で勝利するかもしれません。

 

しかし、矢地はパンチをもらいやすく、今回も武田のパンチはいくつかヒットすると思います。

 

そのパンチに押されずに自分の戦い方ができれば、矢地が勝つ可能性はかなり高くなると思います。

 

またお互いレスリングが得意ですが、この点も武田の方が有利かなと思います。

 

そのため、もしスタンドで武田が劣勢になれば、テイクダウンを狙ってグラウンドの展開で勝負をするという選択ができます。

 

そのような点を踏まえると、武田の方が有利なのかなと考えています。

 

矢地はパンチをもらいやすいと言いましたが、武田も同様にパンチをもらいやすいイメージがあります。

 

そのため今回の試合は打ち合いが見られるかもしれません。

 

武田はその打ち合いに付き合わず、所々でテイクダウンを奪い矢地の思うようにさせないべきだと思います。

 

前述したようにこの試合の勝者はタイトルマッチに大きく近づきます。

 

両者タイトル挑戦に向けて頑張ってほしいです。

 

終わります。

UFCFightNight キャノニアVSガステラム 感想戦

こんにちは。

 

今回は日本時間8月22日に行われたUFCFightNightについて語りたいと思います。

 

今回注目していた試合はメインイベントのミドル級マッチ、ジャレッド・キャノニアVSケルヴィン・ガステラムです。

 

試合前の予想などは下の記事で語っています。

www.kimurarock.com

 

ミドル級ランキング3位と9位の戦いで、お互い前戦でランキング1位のロバート・ウィテカーに敗戦し、タイトル挑戦を逃し、今回が復帰戦の試合でした。

 

お互い打撃が得意で、フィニッシュするなら両者、早い段階だろうと思っていました。

 

しかし、ガステラムが判定で勝利する可能性が一番高いと予想していました。

 

1Rが始まるとガステラムが素早いステップでプレッシャーをかけていきます。

 

キャノニアはガステラムの打撃に少し苦戦しているような様子を見せますが、クリーンヒットはされずに、自分の打撃をヒットさせていきます。

 

キャノニアはいくつかハイキックを打ちますが、ガステラムはしっかりガードします。

 

これまでの試合でもキャノニアはハイキックの有効打を当ててきたので、今回もガステラムは注意しなければなりません。

 

ガステラムがテイクダウンを狙ったところで1Rは終了します。

 

2Rになってもキャノニアは突破口を見つけられずにいるようです。

 

そしてガステラムが左ストレートをヒットさせます。ダウンはしませんでしたが、これまでで一番の有効打でした。

 

その後もいくつかガステラムが打撃をヒットさせますが、キャノニアはしっかりガードします。

 

また、ガステラムがテイクダウンを仕掛けようとしますが、キャノニアはそれを防ぎます。

 

3Rになるとキャノニアが少し積極的になります。

 

そして、キャノニアによるカウンターの右フックがヒットし、ガステラムはダウンします。

 

ガステラムはすぐに立ち上がり、その後の攻撃に対応します。

 

このダウンによって接戦だった試合が少しづつキャノニアに傾き始めます。

 

ガステラムの打撃が当たらず、キャノニアの打撃が当たり始めます。

 

キャノニアはその後も、ダウンを奪った右フックを常に狙っているようでした。

 

その後ガステラムがキャノニアに組み付きますが、テイクダウンは取れずに離れます。

 

いくつかガステラムがテイクダウンを狙いますが、キャノニアのテイクダウンディフェンスが予想以上に良かったです。

 

またガステラムは少し疲れが見え始めます。

 

その後はお互い有効打を当てることなく3Rは終了します。

 

4Rもキャノニアが前に出ます。

 

パンチのコンビネーションでガステラムをケージ際に追い込み、ガステラムが組み付きますが、すぐに離れます。

 

その後ガステラムが少し前に出たところで、キャノニアが右アッパーをヒットさせ、ガステラムは再びダウンします。

 

そしてガステラムは再びすぐに立ち上がります。

 

5Rは後がなくなったガステラムが少し積極的になります。

 

ガステラムが左ストレートをヒットさせたあと、組み付き、初めてテイクダウンを奪います。

 

キャノニアはすぐに立ち上がり、ケージレスリングの展開になります。

 

その後はお互い有効な打撃を当てることなく、試合が終了します。

 

序盤は苦戦しながらも、中盤にダウンを奪い、ガステラムより多く有効打を当てたキャノニアが判定で勝利しました。

 

予想では、キャノニアの方が打撃が強いと語っていましたが、やはり強かったです。序盤、ガステラムに苦戦していた点は意外でしたが、その後は流石でした。

 

ミドル級ランキング3位ですが、次タイトルマッチとはいかないと思います。

 

おそらくキャノニアの次戦は10月に行われるパウロ・コスタVSマーヴィン・ヴェットーリの勝者との試合だと思います。

 

その試合にキャノニアが勝利すればタイトル挑戦権を得るでしょう。

 

反対に、負けたガステラムはまた連敗してしまうことになりました。

 

しかし、キャノニアに打撃でそこまで押されていなかった点は予想外で、以前調子の悪かった時に比べると良かったと思います。

 

もう少し、しつこくテイクダウンを狙ってもよかったかなと思います。

 

また、打たれ強さも健在だったため、今後連敗を止め、タイトル戦線に食い込んできてほしいです。

 

終わります。

UFCFightNight キャノニアVSガステラム 試合前予想

こんにちは。

 

今回は日本時間8月22日に行われるUFCFightNightについて語りたいと思います。

 

今回注目している試合はメインイベントのミドル級マッチ、ジャレッド・キャノニアVSケルヴィン・ガステラムです。

 

ミドル級ランキング3位と9位の戦いです。

 

両者前戦で、ミドル級ランキング1位で元ミドル級チャンピオンのロバート・ウィテカーに敗戦しています。

 

お互いウィテカーに完封負けを喫し、タイトル挑戦を逃しています。

 

ミドル級においてウィテカーは非常に高い壁でありますが、それ以上にチャンピオンのイスラエル・アデサニヤは高い壁です。

 

そのため両者タイトルに向けてまだ長い道のりとなりそうですが、今回の試合はタイトル戦に向けてアピールできる試合になります。

 

キャノニアはヘビー級からライトヘビー級、ライトヘビー級からミドル級に転向してから三連勝で、前戦のウィテカーでミドル級初の敗戦になりました。

 

打撃が得意でフィニッシュ率が高いファイターです。

 

対するガステラムも打撃が得意で、長い間UFCで活躍し、いくつもの名勝負を繰り広げてきました。

 

現チャンピオンのアデサニヤを最も苦しめた男と言っても過言ではありません。

 

最近は負けが多く不調ですが、確かな実力があります。

 

そんな両者の予想される試合展開は以下の通りです。

  • キャノニアの1RKO勝ち
  • キャノニアの判定勝ち
  • ガステラムの1RKO勝ち
  • ガステラムの判定勝ち

この中でもガステラムが判定勝ちする可能性が高いと思います。

 

レスリングが得意なガステラムがレスリングや寝技の展開でキャノニアをコントロールし、勝利するのではないかと思います。

 

ガステラムの戦い方によると思いますが、打撃だけで勝負せずに、レスリングや寝技中心に戦略を立てることで完全に試合を支配できると思います。

 

打撃においては、パワーや質の面でキャノニアに分があります。

 

そのため、ガステラムが打撃で勝負すれば、キャノニアは打ち負けず、いくつも有効打をあてると予想します。

 

その場合、キャノニアが判定で勝利すると予想します。

 

ガステラムは非常に打たれ強いため、フィニッシュされる可能性は低いと思いますが、フィニッシュされるならば1Rだと思います。

 

またガステラムがフィニッシュする場合も1Rだと思います。

 

両者、思い切りがいいため、序盤に決着がつく可能性も高そうです。

 

しかし、キャノニアのレスリング能力が私の予想を超えていれば確実にキャノニアが勝ちます。

 

キャノニアの方が、ランキング的にもタイトルに近いファイターです。

 

今回の試合でキャノニアが勝利すれば、タイトルマッチの挑戦権が得られる可能性があります。

 

反対に、タイトルに近いキャノニアにガステラムが勝利すれば、一気にタイトル戦線に食い込めます。

 

アデサニヤを一番苦しめたガステラムは、ファンからもアデサニヤとの再戦を熱望されています。

 

最近は調子を落としていましたが、今回の試合に勝利し、良い流れを作っていってほしいです。

 

ミドル級では10月にランキング2位のパウロ・コスタと4位のマーヴィン・ヴェットーリの対戦が噂されています。

 

この両者もアデサニヤに負けており、勝者がもう一度すぐにリマッチをするとは思いません。

 

そのためキャノニアVSガステラムの勝者とコスタVSヴェットーリの勝者が戦うことが予想されます。

 

ミドル級はチャンピオンとランキング1位のウィテカーが頭一つにけており、それ以外のファイターは横一線だと思います。

 

誰が頭角を現してくるのか楽しみです。

 

終わります。

打撃か柔術か

こんにちは。

 

今回はMMAにおけるファイトスタイルについて語りたいと思います。

 

多くのMMAファイターは、いきなりMMAを始めたのではなく、何かしらの競技からMMAに転向してきました。

 

例えば、レスリングキックボクシングなど様々です。

 

そしてそのバックボーンがMMAの試合で大きな武器となり、ファイトスタイルを形づくります。

 

そこで今回語る内容は、最近勢いのある2つのファイトスタイルについてです。

 

タイトルにあるように「打撃」「柔術」です。

 

UFC男子パウンドフォーパウンドランキングトップ10のファイターにおいて6人は打撃、3人はレスリング、1人が柔術というファイトスタイルになっています。

 

Bellatorの男子各階級チャンピオンのバックボーンは、2人が打撃、2人がサンボ、2人が柔術、1人がレスリングです。

 

他団体は少し地域性があるため省略します。

 

しかし、どの団体もボクシングやキックボクシングなどの打撃系、柔術、レスリングなどに分かれます。

 

どのファイトスタイルも強く、決して1番強いファイトスタイルがあるわけではありません。

 

どのファイトスタイルも、長所・短所があり、試合でその長所を最大限に生かし、短所を攻めさせなかったファイターが勝ちます。

 

そして最近特に勢いがあると感じるのが、柔術を生かしたファイトスタイルです。

 

そう感じた理由は、柔術をバックボーンにしているチャールズ・オリベイラがUFC新ライト級チャンピオンになったためです。

 

ライト級は全階級の中で一番層が厚い階級であり、数々の強者がいる中で、オリベイラが頂点を獲りました。

 

オリベイラは異常な極めのカで、数々のハードパンチャーを締め落としてきました。

 

特に最近は、UFC1の変人トニー・ファーガソンと元Bellatorライト級チャンピオンのマイケル・チャンドラーに、一本勝ちではありませんが勝利しています。

 

ファーガソンに関して1R終了間際に極めることができましたが、痛みが快感の変人ファーガソンはタップしませんでした。

 

また、チャンドラーも危ない場面がありました。

 

前ライト級チャンピオンでMMA戦績無敗のまま引退したハビブ・ヌルマゴメドフにも勝利するのではないかと言われています。

 

今後もライト級チャンピオンとして君臨し続けるのではないでしょうか。

 

Bellatorフェザー級、ライト級チャンピオンのパトリシオ・フレイレも柔術が得意で一本勝ちが多いファイターです。

 

チャンドラーを一発で仕留めるパンチ力がありながら、柔術の力があるフレイレは無敵じゃないかと思ってしまいます。

 

先日負けてしまいましたが。

 

個人的に思うことは、柔術のファイターは他のファイターより試合の流れを一気に変えられるカがあるということです。

 

もちろん打撃が強いファイターも一発で試合の流れを変える力がありますが、レベルの高いファイターになってくると、その可能性は少なくなります。

 

柔術のファイターは、もしダウンをしても下からの三角などで勝利することができます。

 

そして、それを恐れて対戦相手は、それ以上攻めにいくことができません。

 

柔術のファイターに勝利するためには、柔術の展開で負けずに、スタンドで圧倒することが求められます。

 

そこそこの柔術のレベルであれば対応できるファイターは多くいますが、オリベイラや、Rizinライト級チャンピオンのホベルト・サトシ・ソウザなどの異常な極めの強さのファイターには、勝ち方がかなり少なくなってきます。

 

ここまでの内容だと柔術のファイターの方が優れていると聞こえるかもしれませんが、決して打撃のファイターの方が劣っているとは思いません。

 

実際にUFCのパウンドフォーパウンドランキングトップ10は打撃のファイターが多いです。

 

そもそも打撃のファイターの分母数が多いという理由もあると思いますが、人気・実力ともに常にトップにいるのは打撃のファイターです。

 

火の玉ボーイ、五味隆典の「判定ダメだよ。KOじゃなきゃ。」の言葉があるように、盛り上がる試合をするのは打撃のファイターです。

 

格闘技はエンターテイメントであり、スポーツではないと考えます。

 

一番強いヤツより、一番客を集められるヤツが正義と言っても過言ではありません。

 

その点においては打撃ベースのファイターの方が、業界において価値が大きいかもしれません。

 

結論としては、どのファイトスタイルも魅力的で、有利不利はないということです。

 

どのファイトスタイルでも自分のバックボーンの長所を最大限活用したファイターが試合に勝利します。

 

今後もトップファイターのファイトスタイルに偏ることはなく、柔術・レスリング・空手など様々なファイトスタイルのファイターがトップに位置するでしょう。

 

個人的に柔術空手柔道など日本の国技がバックボーンになっていることが嬉しいです。

 

最近サンボのファイターが多くなっているため、危機感を感じていますが、柔術などのファイターには頑張ってほしいです。

 

終わります。