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UFC FightNight コリアンゾンビVSイゲ 感想戦

こんにちは。

 

今回は日本時間6月20日に行われたUFCFightNightについて語りたいと思います。

 

今回注目していた試合はメインイベントのフェザー級マッチ、ジョン・チャンソンVSダン・イゲとプレリムで行われる女子ストロー級マッチ、村田夏南子VSヴィルナ・ジャンジローバです。

 

試合前の予想などは下の記事で語っています。

www.kimurarock.com

 

今回もジョンチャンソンのことはコリアンゾンビと呼びます。

 

まずはそのコリアンゾンビとイゲの試合から語ります。

 

フェザー級ランキング4位と8位の戦いで、ファイトスタイルが似ている両者の戦いになります。

 

お互いに、スタンドでもグラウンドでもフィニッシュする力がありながらも、コリアンゾンビが試合を有利に進め判定で勝利すると予想していました。

 

予想通り、コリアンゾンビが終始試合をコントロールした試合でした。

 

序盤からコリアンゾンビが打撃を多く当て、イゲはガードを固めます。

 

イゲがガードを固めるため、効かせるパンチが当たらないと判断したのか、コリアンゾンビはテイクダウンを取りにいきます。

 

お互い寝技が得意であるため、レベルの高い寝技の攻防が繰り広げられます。

 

その後スタンドに戻り、1Rは終了します。

 

2Rもスタンドではコリアンゾンビが試合を有利に進めます。カウンターのパンチやローキックを混ぜ、イゲのパンチは上手くかわします。

 

そして、イゲがタックルからテイクダウンを狙いますが、防がれ、今度は打撃を混ぜながら組み付き、再びテイクダウンを狙いますが、これも防がれ、逆にコリアンゾンビにバックを取られます。

 

2Rはスタンド、グラウンドで試合を有利に進めたコリアンゾンビが取ったと思います。

 

3Rに入り、イゲは序盤より積極的に前に出ますが、コリアンゾンビに上手くテイクダウンを取られます。この点はさすがです。

 

そしてコリアンゾンビがバックを取り、バックチョークの体勢に入ります。

 

3Rの残り時間が約3分ある状態で、バックチョークの体勢に入り、イゲはだいぶ厳しい状態になりますが、なんとか極められずに3Rが終了します。

 

4Rに入っても、試合の流れは変わりません。

 

イゲもいくつか良いパンチを当てますが、コリアンゾンビの方が勝ります。

 

終盤には再びイゲがテイクダウンを取られます。

 

5R序盤は後がないイゲが前に出て、パンチを打ちますが、空を切ります。

 

しかし、パンチのコンビネ―ションから左フックがヒットします。ボディにもいくつか良いパンチを当てますが、ダウンまではいきません。

 

それにしても、5Rになっても両者の手数、スピード感が落ちません。予想通りのエキサイティングな試合をしてくれます。

 

スタンドでもグラウンドでも、かなりハイレベルです。私素人なので詳しいことは分かりませんが。

 

5R終盤は再びコリアンゾンビがバックを取り、イゲをコントロールし、試合が終了し、判定でコリアンゾンビが勝利しました。

 

コリアンゾンビが積極的にテイクダウンを取りにいく点は予想外でした。

 

打撃、寝技の展開では予想通りコリアンゾンビが一枚上手で、イゲの一発をまともに喰らうことがなかったため、安定した試合運びができたと思います。

 

前回、次期フェザー級タイトルマッチ挑戦者のブライアン・オルテガに敗戦し、タイトル挑戦が遠のきましたが、今回勝利したことで少し近づいたと思います。

 

即タイトルマッチの可能性は低そうですが、次の試合勝利すればタイトルに挑戦できるでしょう。

 

反対にイゲは、今回敗戦したことでタイトル戦線に絡むことができなくなりましたが、評価はそこまで下がってはいないと思います。

 

試合の組み立ても上手であるため、もう少し打撃の質が向上すれば、トップランカーに太刀打ちできるファイターになれるため、今後も頑張ってほしいです。

 

次は女子ストロー級マッチです。

 

数少ない日本人ファイターの一人、村田のUFC2戦目になります。

 

村田はランカーのジャンジローバを倒すことで、UFCにおいて存在感を増すことができるため重要な一戦でした。

 

ジャンジローバは打撃が上手な印象が無かったため、村田がスタンドで有利に試合を進め、グラウンドでは一本を取られずに判定で勝利すると予想していました。

 

しかし、意外にジャンジローバの打撃が上手く、序盤からジャンジローバの打撃が多く当たります。

 

村田は顔を腫らしながらも、フィニッシュはされずになんとか耐えます。

 

ジャンジローバによるリーチの長さを活かしたパンチに苦戦し、得意なテイクダウンにも中々いけません。

 

そして距離が近くなった時に組み、ケージレスリングの展開になります。

 

その後ジャンジローバが村田に抱きつき、グラウンドの展開に持ち込みます。

 

村田はパウンドからいくつかパンチをヒットさせますが、ジャンジローバの一本のプレッシャーで、思うように攻撃できません。

 

そしてジャンジローバが三角締めの体勢から、腕ひしぎ逆十字の体勢に入ります。

 

極まっているように見えましたが、村田はタップしません。

 

その後何とか抜け出し1Rが終了します。

 

2Rになってもスタンドではジャンジローバが有利な展開が続きます。

 

また村田は得意なテイクダウンにもいけません。1R終盤の腕ひしぎ逆十字のダメージがあるのか、勢いを失います。

 

2R終了後、ドクターストップでジャンジローバが勝利しました。リングドクターが腕を見ていたため、おそらく1Rの極めによるものだと思います。

 

今回予想外だった点は、ジャンジローバの打撃が上手だったことです。

 

前回までの試合は、少し粗い打撃のファイターという印象がありましたが、今回は非常にきれいで強かったです。

 

村田はスタンドで上手くリズムが掴めず、テイクダウンを取りにもいけず、自分の戦いができなかったと思います。

 

やはりランキングは下位でも、ランカーは手強く、柔術が得意なファイターはやりづらいことが分かりました。

 

反対にジャンジローバは、今後も勝ち続けるかもしれません。

 

柔術が得意で、打撃のレベルも向上しており、どちらでも勝負ができます。今後が楽しみです。

 

終わります。