UFC259 感想戦
こんにちは。
今回は日本時間3月7日に行われたUFC259について語りたいと思います。
試合前の予想などは下の記事で語っています。
今回注目していた試合はメインイベントのライトヘビー級タイトルマッチ、ヤン・ブラホヴィッチVSイスラエル・アデサニヤとバンダム級タイトルマッチ、ピョートル・ヤンVSアルジャメイン・スターリングです。
まずはじめにライトヘビー級のタイトルマッチを語ります。
ブラホヴィッチ、アデサニヤの二人とも、この試合では勝利の方程式のようなものを持っていて、どちらが自分の作戦を遂行できるかという点が気になるポイントでした。
両者勝利する可能性を持っていながらも、スタンドで分がありそうなアデサニヤが勝利すると、私は予想していました。
1Rは、お互いカウンターの選手ということもあり見合う展開が続きます。
それでも少し手数の多かったアデサニヤが1Rは取ったかなという印象です。
2Rはお互いに、1Rより積極的になります。
スタンドではアデサニヤが有利と予想していましたが、意外にブラホヴィッチも負けておらず、アデサニヤは苦戦しているように見えました。
2Rは、多く打撃を当てていたブラホヴィッチが取ったと思いました。
3R、ブラホヴィッチがテイクダウンを取りますが、アデサニヤはすぐに立ち上がります。
その後もブラホヴィッチが有利に試合を進め3Rもブラホヴィッチが取ったと思いました。
4Rもお互いに打撃がヒットしますが、決定打が無く試合が進みます。
そして、アデサニヤが少し前に出てところで、ブラホヴィッチがきれいなテイクダウンを取ります。アデサニヤはテイクダウンディフェンスが強いですが、やはり一階級上のファイターのテイクダウンは防ぐことができません。
このラウンドもブラホヴィッチが取ったと思いました。
今までのラウンドをブラホヴィッチが有利に進めていたため、5Rはアデサニヤが前に出るしかありません。
そして5Rの序盤は打撃の展開が続きますが、ブラホヴィッチが再びテイクダウンを取ります。
そしてブラホヴィッチがアデサニヤをコントロールし続け、試合が終了します。
判定でブラホヴィッチが勝利しました。
この試合で予想外だったことは、ブラホヴィッチの打撃が意外にもアデサニヤに負けていなかったことです。
打撃で押されなかったからこそ、終盤のラウンドでテイクダウンを取ることもできたと思います。
今回の試合はブラホヴィッチが完璧な試合運びをしたと思います。
MMA戦績無敗のアデサニヤに勝利したことで、ライトヘビー級の価値も上昇したと思います。
この試合の前に行われたライトヘビー級マッチで、ランキング4位のアレクサンダー・ラキッチが2位のチアゴ・サントスに勝利しました。
また5月にはランキング1位のドミニク・レイエスと5位のイリー・プロハースカが対戦します。
おそらく、ここら辺のファイターが次のタイトルマッチに出場すると思います。
今回のブラホヴィッチの試合を見ると、永くチャンピオンに君臨するような気がしました。
次戦が楽しみです。
反対にアデサニヤは今後もミドル級でチャンピオンに君臨し続けると思います。
また4月にはランキング1位のロバート・ウィテカーと2位のパウロ・コスタが対戦します。この試合の勝者が次のアデサニヤの対戦相手になりそうです。
次はバンダム級タイトルマッチです。
打撃が得意なヤンと寝技が得意なスターリングという対極のファイトスタイルの両者の戦いは、チャンピオンのヤンが勝利する可能性が高いと予想していました。
また、このタイトルマッチは、堀口恭司や朝倉海などのファイターと同じ階級ということもあり、日本でも注目度も高い試合だったと思います。
1Rが始まるとスターリングがプレッシャーをかけ続け、ヤンはガードを固めます。
その後スターリングは攻め続け、膝蹴りをヒットさせ、テイクダウンディフェンスの強いヤンからテイクダウンもとります。
しかし、ヤンもすぐに立ち上がり、再びスタンドの展開になります。
スターリングが押している状況でしたが、ヤンの右ストレートがヒットし、スターリングはダウンします。その後ヤンはテイクダウンも取ります。
お互い打撃をヒットさせ、テイクダウンを取っていましたが、ダウンをとったということでヤンが僅差で1Rを取ったかなと思いました。
2Rはケージレスリングの展開が続き、スターリングがヤンをコントロールします。そのため2Rはスターリングが取ったと思いました。
3Rは2Rとは変わりスタンドの展開が続きます。
その中でも、スターリングのテイクダウンを防ぎながら、ヤンが多く打撃をヒットさせます。
また、柔道のような投げ技でヤンが何度もスターリングを寝かせますが、寝技の展開にはいきません。3Rからスターリングが疲れている様子が見えはじめ、3Rはヤンが取ったと思います。
4Rも打撃の展開が続く中でヤンが多く打撃をヒットさせます。
その後スターリングが座っている状態からヤンが膝蹴りをヒットさせます。
この打撃はUFCのルール上反則になります。ちなみにRizinではルール上可能な打撃です。
スターリングは試合続行不可能になり、スターリングが反則勝ちで新チャンピオンになりました。
試合後ヤンは左手を掲げ、自分が勝ったことをアピールします。
タイトルマッチでこのような結末になることはかなり珍しいと思います。
おそらくこの対戦はもう一度あります。お互いダメージもあまり無さそうなので今年の夏には見れるのではないでしょうか。
ここからは自分の勝手な想像ですが、スターリングは試合続行可能だったのではないかと思います。
今回の試合、5Rまで戦っていればヤンが判定で勝利していたと思います。スターリングもそれを感じていたのではないでしょうか。
このまま戦い続ければ負けてしまう。ならば、ここでやめておけば、もう一度、一から戦うことができる。そう思ったのではないかとおもいました。
本当に失礼なことを言っていることは承知ですが、そう思ってしまいました。
そう思うと、膝蹴りがヒットしてからの動作がわざとらしく見えてきてしまいました。
試合後のTwitterの更新も早かったです。
ですが、反則行為をしたヤンはチャンピオンとしては失格です。もう一度戦い、真のチャンピオンであることを証明してほしいと思います。
UFC259のセミメインイベントでは女子フェザー級タイトルマッチが行われ、チャンピオンのアマンダ・ヌネスが勝利しました。
ヌネスに勝てる相手はいないと思います。
来週はFightNight、再来週にはUFC260が行われます。UFC260ではヘビー級とフェザー級の二つのタイトルマッチが行われます。
これらの大会の注目試合はまた語りたいと思います。
終わります。