Bellator255 感想戦
こんにちは。
今回は日本時間4月3日に行われたBellator255について語りたいと思います。
試合前の予想などは下の記事で語っています。
今回注目していた試合はメインイベントのフェザー級マッチ、パトリシオ・フレイレVSエマニュエル・サンチェスと女子フライ級マッチ、アレハンドラ・ララVS渡辺華奈です。
まずはフェザー級マッチを語りたいと思います。
今回の試合は、現在Bellatorで開かれているフェザー級GPの準決勝でした。
パトリシオは現フェザー級、ライト級の二階級チャンピオンで打撃や柔術が得意なファイターで、GPの優勝候補です。
反対にサンチェスは、柔術が得意なファイターです。
パトリシオとサンチェスが戦うのは二回目になります。一回目はパトリシオが判定で勝利していますが、大きな差があるわけではありませんでした。
お互いに一回目の対戦から連勝中で勢いに乗っていますが、私はパトリシオが2RでKOすると予想していました。
1Rが始まると両者慎重な入りです。
サンチェスはローキックや前蹴り、パトリシオはパンチのコンビネーションなどで、相手の様子を伺います。
サンチェスが少し前に出たところを、パトリシオがパンチのコンビネーションをヒットさせます。
やはり打撃ではパトリシオに分があるかなと思いました。特にパンチでは差があるように感じました。
そして再びサンチェスが前に出たところを、パトリシオがカウンターのパンチをヒットさせ、サンチェスはダウンします。
ダウンしたところをパトリシオはパウンドからのパンチで仕留めようとします。
その後サンチェスが立とうとしたところを、パトリシオがギロチンチョークの体勢に入り、タップする前に失神してしまい、パトリシオが勝利しました。
UFC262でUFCライト級タイトルマッチを行うマイケル・チャンドラーを1RでKOした実力は伊達じゃありませんでした。
前回は苦戦したサンチェスを圧倒し、MMA界におけるパトリシオの価値はさらに上がったと思います。
反対にサンチェスは、一発に破壊力のあるパトリシオに対して安易に攻め過ぎたかなと思いました。
序盤から出し続けたローキックが効き始めているようにも見えたため、もう少し慎重に攻めてもよかったのではないかと思いました。
今回の試合で、パトリシオはフェザー級GP決勝戦まで勝ち上がり、決勝ではBellatorフェザー級ランキング1位のAJ・マッキーと対戦します。
マッキーは、元バンダム級チャンピオンのダリオン・コールドウェルに勝利し、決勝進出を決めています。
パトリシオVSマッキーの決勝戦はかなり楽しみです。また私だけでなく、多くのMMAファンが楽しみにしていると思います。
絶対王者パトリシオ、MMA戦績無敗のマッキーのどちらが勝利するのか、また今度語りたいと思います。
次は女子フライ級マッチです。
この試合は、日本人ファイター渡辺のBellatorデビュー戦ということで注目してました。
対戦相手のララはデビュー戦にしてはかなり手強い相手ですが、渡辺が2RでTKO勝利すると予想していました。
1Rが始まるとやはり、スタンドの打撃では渡辺が押されてしまいます。ララの打撃がいくつかヒットします。
渡辺はケージに追い込まれますが、バックボーンの柔道を活かし、ララに足をかけてテイクダウンを取ります。
その後グラウンドの展開になり、ララは立ち上がろうとしますが、渡辺が抑え込みます。
グラウンドの展開では渡辺に分があったと思います。
その後スタンドの展開になりますが、渡辺が組み付き、再び足をかけ投げようとしますが、ララが対応し、渡辺が下になり、ララがパウンドからのパンチをヒットさせます。
その後ララがバックをとりますが、渡辺が落ち着いて対応し、スタンドの展開になります。
そして、お互いにパンチを出し合いますが、決定的な一打は無く、1Rは終了します。
2Rは序盤から打ち合い、渡辺は常に投げようとする様子が見られます。
そして投げるために組み付いたときに、ララが肘による打撃をヒットさせ、渡辺はダウンします。
しかし、KOはされずに何とか耐えます。
その後渡辺はまた組み付き投げます。ララにも疲れている様子が見られ、対応しきれずにララが下になります。
渡辺はサイドポジションをとり、コツコツとパンチをヒットさせます。
その後一時ララが上になりますが、再び渡辺がララをコントロールする展開が続きます。
3Rは終始渡辺がララをグラウンドでコントロール試合が終了します。
1,2R終了時点ではどちらが勝ってもおかしくない試合でしたが、3Rで渡辺が圧倒したため渡辺が勝利しました。
渡辺は格上のファイターに勝利したことで、注目度は高まり、タイトルマッチにも近づいたと思います。
しかし、スタンドの展開では完全に押されていたため、その点は課題だと思います。
今後戦うファイターは、柔道の投げだけでは通用するファイターではないと思います。
さらに海外のMMAファンの中では、渡辺のファイトスタイルは人気が出ません。
柔道の投げを活かし、打撃でも寝技でもフィニッシュできる力をつけてほしいと思います。
Bellatorではフェザー級GPだけでなく、ライトヘビー級GPも開催されるため、楽しみな試合が多いです。
エキサイティングなファイトを期待します。
終わります。