2020年のRizin
こんにちは。
今回は、前回までに2020年のUFCを語ったように、2020年のRizinを語りたいと思います。
新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中の興行が止まりました。日本は世界と比べると、死者数が少なく比較的深刻な状況ではありませんでしたが、日本の興行もストップしました。
その中でRizinは2月のRizin21から約半年後に再開しました。
Rizinにとって2020年は重要な年だったと思います。なぜなら、2020年は絶対王者堀口恭司を倒した朝倉海が2019年の大晦日でマネル・ケイプに負けてしまうという衝撃から始まり、朝倉未来という人気者が登場し、ライト級にもチャンピオンが誕生するなど、世界においてRizinの存在感が強くなる要素が多くあったからです。
残念ながら新型コロナウイルスによりその希望は小さくなりました。
しかし、外国人選手が来日できなくなったため、日本の選手同士の戦いをしなければならない状況になることで日本の格闘技の底上げをすることができたと思います。
どんなに実績がないファイターでも、大きな舞台で一回でも結果を残せば成り上がれる世界が格闘技です。
Rizinは大きな舞台です。多くのファイターがRizinに出れるチャンスができたことで、多くのファイターのモチベーションに繋がり、良い影響があったと思います。
そのような日本人ファイターが、今後Rizin常連の外国人ファイターを喰ったらおもしろいです。
2020年は日本人選手の試合が多かったですが、非常におもしろいファイトもありました。
今回はその試合について語りたいと思います。
まずは新型コロナウイルスの感染が拡大する前に行われたRizin21のバンダム級マッチ、井上直樹VSトレント・ガーダムです。
この試合の注目は低かったですが、私の推しファイターの一人、井上の試合なので語りたいと思います。
序盤から打撃、寝技のすべてにおいてバンダム級らしいスピード感のある試合でした。
打撃では井上がプレッシャーをかけ続け、ガーダムより多く当てていたと思います。
ガーダムはサークリングしながらそのプレッシャーに対して、トリッキーな打撃で返します。
寝技では井上の方が有利な体勢の時間が長かったです。
3Rでは、1,2Rを取られてしまったガーダムが逆にプレッシャーをかけますが、井上を仕留めきれず、試合が終了し、井上が判定で勝利しました。
明らかに井上が勝っていたと思いましたが、ガーダムは判定に納得していないようでした。
試合をしている側と試合を見ている側では相違があるのかもしれません。
元谷も私の推しファイターの一人なので、どのような結果になるか楽しみです。
次はRizin23で行われたフライ級マッチ、神龍誠VS伊藤盛一郎です。
この試合も注目度は低かったですが、フィニッシュが衝撃的でした。
試合内容は、序盤から組の展開が続き、神龍が常に一本を取ろうとしますが伊藤に上手く対応されます。
2Rも組み、寝技の展開が続き、二人の体勢が激しく入れ替わります。
そして2Rの終盤、神龍が飛び膝蹴りをしながら、フロントチョークを狙います。寝技が得意の伊藤でしたがスキをつかれ、チョークが極まってしまいます。
タップアウトで神龍が勝利しました。
神龍はフロントチョークが得意なので、膝蹴りをしたのも、おそらくフロントチョークのためだったと思います。
このフィニッシュは2020年のRizinのトップスリーには入ると思います。それぐらい衝撃でした。
Rizinのフライ級のベルトはまだありませんが、もしベルトがあれば神龍はそのベルトに近いファイターの一人だと思います。
次回は2020年の後半のRizinを語りたいと思います。
終わります。