2020年のUFC③
こんにちは。
今回は2020年の後半のUFCを語っていきたいと思います。
まずは日本時間8月16日に行われたUFC252です。
この大会では人類最強の名に最もふさわしい、UFCヘビー級タイトルマッチが行われました。チャンピオン、スティペ・ミオシッチVS挑戦者、ダニエル・コーミエです。
この対戦カードは三回目です。そしてお互い一勝一敗です。今回の試合が三度目の正直というやつです。
試合内容は、両者ヘビー級とは思えないコンビネーションの打撃で、お互いに何度かヒットさせます。
ヘビー級の一発のパンチ力は殺人級だと思いますが、両者いいパンチをもらっても倒れません。
その中で2Rにミオシッチがダウンを奪います。
しかし、2Rの残り時間が短かったためミオシッチは倒しきれません。
そしてお互いに打撃を与え続け、5R終了します。
ダウンを奪い、打撃で少し優勢だったミオシッチが勝利し、タイトルを防衛します。三回目の対戦はミオシッチに軍配が上がりました。
この試合は良いファイトでしたが、お互いに反則のアイポークが目立ち、少し後味の悪い試合でした。
試合後コーミエは現役引退を発表します。コーミエは元ライトヘビー、ヘビー級の二階級チャンピオンであり、MMAファンにとっては悲しいことでした。
コーミエに勝利し現在人類最強の男ミオシッチは、現在二人のファイターからベルトを狙われています。
一人は元ライトヘビー級チャンピオンのジョン・ジョーンズです。ライトヘビー級では無双状態で、来年からヘビー級に転向し二階級制覇を狙っています。
もう一人はフランシス・ガヌーです。この人はヤバいです。一度ミオシッチに負けていますが、その敗戦からめちゃめちゃ強くなっています。一発の破壊力はミオシッチ以上だと思います。
噂によると来年ガヌーVSジョーンズが組まれ、その勝者がミオシッチと対戦するだろうと言われています。楽しみです。
次は今年のKO of the yearです。
日本時間10月11日に行われたUFCFightNightでの、メインの前に行われるプレリムでの一戦です。
ミドル級マッチ、インパ・カサンガナイVSホアキン・バックリーです。
この試合はメインではなく、プレリムだったため注目度は低かったです。
しかし、バックリーの、衝撃的、芸術的なパックスピンキックでの一発KOによって一気に注目されました。
バックリーが左足のミドルキックを出し、カサンガナイがその足をキャッチしたところで、バックリーがその場で360度回転し、バックスピンキックを繰り出します。そしてそのキックがきれいにカサンガナイの顎に入り、失神に近いような倒れ方をして、試合終了です。
このKOは間違いなく今年一です。UFCだけでなくすべての団体、またキックボクシングやボクシングを合わせても、バックリーのKOが一番だと思います。
バックリーはこの試合の後にも試合をして、その試合でもKO勝利しています。今後のミドル級に新しい風を吹かしてくれそうです。
最後はUFC254です。
この大会のメインイベント、ライト級タイトルマッチ、正規王者のハビブ・ヌルマゴメドフVS暫定王者のジャスティン・ゲイジーが激アツでした。
注目される理由は何といってもMMA戦績28戦28勝無敗の絶対王者ハビブ・ヌルマゴメドフです。28戦もして一回も負けてないってヤバいです。
しかも、UFCではコナー・マクレガーと戦った時の3Rしかポイントを取られていません。言い換えるとマクレガーとの3R以外は全てのラウンドにおいて相手を圧倒したということです。
そんなヌルマゴメドフに挑戦するのはUFC249でトニー・ファーガソンに勝利したゲイジーです。
ヌルマゴメドフはレスリング力に長けており、全てのファイターがそのレスリング力に対応できず、負けてきました。
そのためヌルマゴメドフのレスリング力に対応できるファイターならばヌルマゴメドフを倒せると言われてきました。
ゲイジーは4歳からレスリングを始めるなど、レスリングの力はUFCの中でもトップクラスでした。そのためゲイジーならヌルマゴメドフを倒せるのではないかと期待していましたが、ヌルマゴメドフを甘く見ていました。
序盤はヌルマゴメドフのレスリングに対応してる感じがしましたが、寝かされてからは何もできませんでした。
それでもこの試合の1Rはゲイジーがポイントを取りました。ポイントを取られたのはマクレガーとの一戦の3R以来二回目でした。
この試合に勝利したヌルマゴメドフは29戦29勝になり、無敗伝説は続きます。
しかし、なんとヌルマゴメドフも引退宣言をしてしまいます。
ヌルマゴメドフはこの試合前に新型コロナウイルスにより父を亡くしてしまいました。ヌルマゴメドフの父はいつもセコンドについていました。父がいない中、戦うことはできないらしいです。
UFCはまた一人スター選手を失いました。
今年はヘンリー・セフード、コーミエ、ヌルマゴメドフとスター選手が多く引退しました。新しい選手も増えていますが、やっぱり寂しいです。
でもおそらく、また復帰します笑。
格闘家の引退宣言ほど信じられないものはないです。実際にマクレガーも今まで何度
も引退宣言をしています。もう口癖のように言います。
UFC社長のデイナ・ホワイトも30戦30勝するまでやめないと言っています。
まだヌルマゴメドフはベルトを手放していませんし、おそらく来年も試合をするでしょう。してほしいです。
これまで三回に分けて2020年のUFCを語ってきました。ほんとはもっと語りたいことがありましたが、まとまらなそうなのでやめました。
来年もエキサイティングな試合が見れることを期待しています。
次回はRizinの2020年を振り返りたいと思います。
終わります。