那須川天心VS武尊
こんにちは。
今回は日本の格闘技界で最も熱望されている対戦カードについて語りたいと思います。
それは那須川天心VS武尊です。
このことを語る理由は、先日のRizin26にて那須川の試合を武尊が観戦し、試合後両者が戦いたいと発言したからです。
このカードは何年も前からファンや本人たちも熱望していますが、両者の所属する団体が違うことから、現在に至っても実現していません。
武尊の所属するK-1が他団体との試合に消極的です。
Rizinに出場している大雅も、もともとK-1に所属していましたが、那須川と対戦するためにK-1を離脱しました。
武尊も那須川と戦うためにK-1を離脱すればいいのではないかと思いますが、これまでずっとK-1で戦ってきて、K-1を引っ張ってきたのは間違いなく武尊です。武尊もおそらくそのことに対する思いが強いためK-1を離脱せずに、那須川と対戦できる方法を模索してきたと思います。
そして時間が流れ、最近はもう二人の対戦を見れることはないだろうと諦めていましたが、先日のRizin26での出来事によって、止まっていた針が再び動きだし、二人の対戦が一気に現実味を帯びてきました。
K-1の中村プロデューサーも前向きに考えていくと言っていました。
このように本人たちやファン、プロ格闘家の人達までこの試合を楽しみにしています。
なぜこの二人の対戦が熱望されているのか語ります。
まず、那須川は38戦38勝無敗というえげつない戦績をもっていて、勝利したファイターのなかにはRizinMMAのバンダム級チャンピオンの堀口恭司やアジア最大の格闘技団体ONEのムエタイフライ級チャンピオンのロッタン・ジットムアンノンなどがいます。
那須川はキックボクシングだけでなくボクシングやMMAの試合をしたこともあります。
ボクシングでは2018年の大晦日にボクシング界のスーパースター、フロイド・メイウェザー・ジュニアと対戦し、MMAでは4戦4勝しています。
那須川は最近ボクシングへの転向を考えているそうですが、MMA好きの私としてはMMAにいってほしいです。
那須川の特徴はスピードと高レベルな技術だと思います。
那須川と試合をする相手は、1R確実に那須川のスピードについていけません。そして様々な角度からの打撃を喰らい、すぐにKOされてしまいます。
2,3Rまでいくと那須川のスピードに慣れる選手はいますが、1Rに那須川が押されている状況を見たことがありません。
技術に関しては素人なので分かりませんが、今まで見てきたキックボクサーの中で、那須川より上手いなと感じた選手がいません。
那須川は派手な技でのKOが多く、バックスピンキックや飛び膝蹴りなど迫力があり、見ていてとても面白いファイターです。
対する武尊は39勝1敗というこちらもえげつない戦績です。
勝利したファイターの中にはRizinで活躍している大雅や皇治などがいます。
武尊の特徴は一発の破壊力と気持ちの強さです。
コンビネーションでKOする那須川とは違い、武尊は一発の破壊力があると思います。実際に那須川が皇治と対戦した時に、皇治からダウンを取れていませんが、武尊は皇治から二度のダウンを取っています。
また気持ちが強く、殴られても笑いながらガンガン前に出ます。
そのため打撃をもらう場面は多いですが、絶対に打ち勝ちます。
しかし、技術が低い訳ではありません。武尊が海外修行に行った時、UFC元バンダム級チャンピオンのTJディラショウとスパーリングをし、ディラショウをイラつかせていました。
MMAとキックボクシングの打撃は少し違うと思いますが、ボクシング技術は那須川同様高いと思います。
このような最強の二人が対戦したらどっちが勝つのか。
何年も前から何人もの格闘家、格闘技ファンたちが予想してきました。
そしてその予想もバラバラです。勝敗予想が傾いていればここまで盛り上がりません。勝敗予想がバラバラだからこそ盛り上がっています。
勝敗予想がバラバラになる原因の一つとして、両者がお互いに苦手なタイプなファイターであるということが挙げられると思います。
那須川はガンガン前に出て打ち合いをしてくるタイプのファイターが苦手な傾向が見られます。反対に武尊はサウスポーのファイターに対して苦手意識があるように感じます。
武尊はガンガン前に出ます。那須川はサウスポーです。
難しいですよね。
私はキックボクシングについてあまり詳しくありませんが、ズバリ勝敗予想をすると武尊が勝つと予想します。
その理由はありません。勘です。
両者非常に高いレベルで劣っている点が素人には分かりません。ただ、那須川の方が武尊より上手さを感じるので、100回戦ったら那須川が勝ち越すと思います。
那須川が60勝、武尊が40勝ぐらいだと思います。
しかし、格闘技は一発勝負です。一回きりの勝負となった時に、100回のうちどの試合になるか分かりません。野球やサッカーのようにシーズン戦ではありません。
例えば100戦99勝1敗の戦績で勝てるような相手でも一発勝負では、その1敗の試合になってしまう可能性があります。
そこで私は気持ちが強い武尊が一発勝負では有利と考え、武尊が勝利と予想します。また勝つならKO勝利だと思います。判定までいくと那須川が有利かもしれません。
前述したように、那須川はボクシングへの転向を考えていて、「キックボクシングの試合はあと数試合」と発言していて、武尊も今年で30歳になるため選手として脂がのっているのもあと少しだと思います。
そのためこの対戦カードが実現するならおそらく今年か来年中だと思います。
二人とも老けてからエキシビジョンとかやっても何もおもしろくありません。
このように二人の試合が待ちきれませんが、両者次の試合が決まっています。
那須川は前回一度対戦し勝利したものの苦戦した志朗、武尊はKrushチャンピオンのレオナ・ペタスとの対戦が決まっています。
那須川天心VS武尊を実現させるためには、お互いにこの試合は落とせないため、とても重要な試合です。
ぜひ、二人とも勝って最高のカードを実現させてほしいです。
終わります。