佐藤天
こんにちは。
今回は先日行われたUFCのFightNightにおける佐藤天選手の試合について語りたいと思います。
日本時間11月29日UFCFightNightにおいてUFC唯一の男子日本人ファイターの佐藤がミゲルバエザと試合をしました。
佐藤にとってこの試合はUFCとの契約最終戦であり絶対に落とせない試合でした。
対するミゲルバエザは9勝負けなしという強敵でした。
佐藤と試合をする前に少しバエザの試合を見たところ、、、
こいつは強ぇ、と思いました。
ウェルター級とは思えないスピードど打撃の強さが今まで佐藤が対戦してきたファイターとはレベルが違う気がしました。寝技に関してはそこまで強くないという情報があったため、佐藤はバックボーンの柔道を使いつつ寝技で勝負すると思っていました。
そしていよいよ佐藤VSバエザの試合です。元々メインで予定されていたヘビー級の試合がカーティスブレイズのコロナの陽性反応により中止になり、セミメインに繰り上げられての試合になりました。
大会のセミメインで試合をすること自体すごいことであり、それだけUFCが佐藤に期待していることも分かります。
入場時、日本国旗を落としましたがニックさんが拾ってくれました。
それでも、やっぱり日本国旗はかっこいいなと思いました。世界の舞台で日本の国旗が掲げられることは嬉しいですね。
そして試合開始です。両者慎重な入りだったと感じました。
ここでひとつ言っておきますが私は格闘技未経験者です。
ただの格闘技オタクです。素人の見方として受けとってください。
佐藤は今までUFCでは左ストレートでのフィニッシュが多いため、バエザはそれの対応はしっかりしていたと思います。そしてバエザも打撃が得意であったため佐藤もそこの警戒はしていたと思います。
1Rはあまり打ち合うようなことは少なかったですが、今にもどちらかがKOしそうな緊張感はありました。
いくつかバエザが佐藤に打撃を与えている場面があったため1Rはバエザが取ったかなという印象でした。しかし、佐藤は一発があるため1R取られたとしても2Rか3RでKOすればいいと思っていました。
2Rが始まり佐藤は得意の左ストレートを打ちますが完全に防御されます。
左ストレートでKOするのは難しいなーと思っているとバエザがテイクダウンを仕掛けます。決してタイミングが良かった訳ではありませんでしたがめちゃくちゃ速かったです。
きれいに倒されバエザが最初はバックチョークで決めようとしましたが、やめてマウントから打撃を与え肩固めの体勢に入り、きれいに肩固めがきまってしまい佐藤は抜け出そうとしましたが逃げきれずタップアウトしてしまいました。
この試合が終わって思ったことは、バエザ強いなということです。
やはり今まで負けがないというとこから勢いもあり怖いもの知らずという感じが雰囲気から感じられました。寝技のフィニッシュが少なくそこが弱点だと思っていましたが肩固めの動きをみるとそのようには感じませんでした。
UFCにとってはウェルター級に新しいファイターが出てきて、ますますウェルター級がおもしろくなってくると思いました。
佐藤にとってはかなり悔しい試合になったと思います。
一部では「完敗」とか「何もできなかった」という意見を見ましたが、私はそのように感じませんでした。
確かに左ストレートは完全に防御されていましたが、それも紙一重であり少しタイミングがずれていればKOできたと思います。バエザも1Rで佐藤の打撃を脅威に感じ打撃で勝負せず寝技で仕掛けてみようと思ったと思います。
結果論的にはには完敗という見方もできますが、もし一発当たってKOしていれば佐藤が完勝という見方もできると思います。
でも負けてしまえば、もし○○ということは考えてはダメですよね。
負けは負けです。
契約最終戦を負けてしまった佐藤天選手は今後どーなるか分かりません。
コロナの関係もあり金銭的にはUFCもそこまで余裕もないと思います。アンデウソンシウバもリリースされましたし。それでもセミメインで試合をしたことから評価は高いと思います。
個人的には今後もUFCで戦ってほしいです。中量級のUFC日本人ファイターは珍しく、唯一の日本人ファイターであるため、日本人の強さを体現している人だと思っています。
UFCをリリースされてもBellatorやPFLなどの海外の団体で活躍してほしいです。
Rizinは現在軽量級が盛り上がっているので、中量級が盛り上がってきた時に日本に帰ってくればいいと思います。
MMAオタクとしてはUFCのウェルター級にバエザという新たなファイターが出てきたことが嬉しいです。年齢もまだ若いため今後タイトルに絡んでいく可能性は高いと思います。
佐藤天選手の今後のUFCでの活躍を祈願し今回はこれで終わります。